夏コミで無料配布されていた作品のレビュー

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先日の夏コミで、周囲のサークルが無料配布していた作品を
いくつかもらってきたので、覚えているうちに全部遊んでみました。
僭越ながら、レビューさせていただきます。

なお、次の前提条件でレビューします。
・自作システムでない場合は、システムは評価しない
・各サークルのWebサイトやSNSは確認していないため、追加情報などは勘案しない
・文中敬称略

遊んだ作品は全部で10。
遊んだ順に記載します。
なお、基本的に辛口ですのでご承知おきください。

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1.Goodbye-Notes
サークル名:Kafca
ゲーム種別:ADV

主人公とヒロイン2人の三角関係を主体とした学園物。
それぞれに隠された設定が存在し、徐々に露わとなっていく。

シナリオ量は体験版相応。30分くらいでゲーム終了。
誤字や送り仮名の間違いが目立つ。
キャラクタCGは画面に対して小さめ。
体験版では一部キャラのボイスが入っていたが、
製品版ではフルボイス予定だそうな。
システムはフリーソフトのため、評価せず。

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2.すくふぇす体験版R-3
サークル名:ちょろのプロジェクト(仮)
ゲーム種別:ADV

学園祭を盛り上げていく主人公やヒロインたちが織り成す物語。
体験版の割にはシナリオ量が多め。
その分、誤字や送り仮名の間違いが多いのが気になる。
改ページ位置の誤りも数箇所あり。
間違いが見つかるたびに、プレイを継続する気を削がれる。
システムの仕様なのか、スクリプトのミスなのか、
1ページ内で何も表示されない箇所が見られる。
最低限の動作確認くらいして欲しい。
システムはフリーソフトのため、評価せず。

このサークルの無料配布物は、
CD-Rが不織布に入っただけのものだった。
せめてジャケットもしくはCD-Rへのラベル印刷くらいしないと
どこのサークルのどの作品なのか、後になってからではさっぱり分からない。

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3.ノンノ・リレイショー ~人形の巡る街~
サークル名:Random Walk
ゲーム種別:ノベル

23世紀の近未来都市を舞台にしたSF。
無料配布だったが、体験版ではなく完成版だった。
舞台の背景がよく掘り下げられていて、
近い将来、実用化されてもおかしくなさそうな都市構造や情報機器が違和感なく登場していた。

シナリオの長さは、一周4時間程度。
謎や伏線が綺麗に片付いているわけではないが、
(このあたりは、あとがきでもフォローされていた)
タイトルに沿った話は、一応、完結している。
誤字はほとんどなし(あるにはあったが、気になるほどではない)
キャラクタCGは、表情パターンこそ殆どなかったが、
サイズ、色使いなど、見栄えはよかった。
背景CGは、2Dと3Dのものがあり、背景は主に3Dだった。
恐れ入ったのは、3D背景にモブが描かれていたこと。
これは相当大変だったのでは...。
音楽も、一部は素材集だったようだが、概ね良好な出来と思われる。
システムこそフリーソフトで構築されていたのが残念だが、
無料配布にしては秀逸の出来。
素人さんが作ったとは思えない。
1,000円くらいで販売しても差し支えなかっただろう。

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4.サクラの唄 体験版
サークル名:silvervine
ゲーム種別:ノベル

Adobe AIR上で動くらしい。最近では珍しくないのか?
2012年冬コミで配布されたもののようだ。

岩手県の学校を舞台にした男女4人の物語。
一部のシナリオを縦書きで表示するなど、
文学作品のような読ませ方をする。
実際、物語中にも作家や文学作品に関わるエピソードも出てくる。
シナリオは文学的な要素もある一方、
主人公たちの掛け合い漫才もふんだんに盛り込まれており、
自分のツボには割とはまった。
キャラクタCGはまあまあ。ちょっと色彩が暗いかな...。
背景CGは素材集およびデジカメ画像の加工品
音楽はなかなかよかったんだが...これも素材集かな。

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5.黄金舞う蒼き都で
サークル名:STUDIO KOGANE
ゲーム種別:ノベル

無料配布だからもらったけど、正直惹かれないジャケット。
ディスクの中には、なぜかスクリプトソフトが出力したと思われるログファイル。
内容は50年くらい先の兵器&戦争もの。
最終兵器の核となるヒロインが何者かに攫われ、それを主人公が助け出すものの、
再度他の国家に攫われ...の繰り返し。

シナリオは割と長め。
しかし単調で、後半は何が何だかさっぱり分からないので眠くなる。
登場人物の人間関係がよく分からない。
銃の描写が多かったので、企画担当かシナリオ担当がよく調べたのか、元から詳しいのだろう。
誤字脱字は少なめ。

キャラクタCGは、案の定惹かれない。
デザインも塗りもイマイチ。
背景CGは、おそらく実写の画像を加工されたもの。
もちろんシステムはフリーソフト。

最後まで頑張って読んでみたけど、正直、時間の無駄だったかも。

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6.アームズガールズ体験版
サークル名:ヴァルハラ工房
ゲーム種別:今のところノベル(製品版では変わるかも)

体験版であることを差し置いても、いろいろと酷い出来。
まずシステム。
フリーソフトで作ってあるだけですでにNGだが、その上動かない箇所がある。
メッセージウィンドウの下部にSaveやLoadなどのメニューらしいものが
表示されているが、それをマウスでクリックしてもセーブ(など)ができるわけでもない。
シナリオは短め。10分くらいで完結。

一番痛いのは、表示されているキャラクタCGとシナリオの内容がかみ合っていないこと。
シナリオでは、主人公の目の前に現れた謎のコスプレ女子が
「黒い三角帽子に黒いマントを羽織った」と描写されているにも関わらず、
表示されているキャラクタは白のセーラー服。
その後も、「猫の絵が描かれたエプロンをつけている」と描写された男性キャラも
CGではエプロンなんぞつけてやしない。

あとがきにて、「間に合いませんでした。時間は大事w」とか書かれていたが
言い訳にもなっていない。
時間管理はゲーム製作に限らず、何事においても重要な要素なんだから、
それすらできない状態では、このゲームが完成の日の目を見ることはないだろう。

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7.MATERIAL Of IDEA
サークル名:CASTEL
ゲーム種別:今のところノベル(製品版では変わるかも)

マテリアと呼ばれるロボット(?)同士が試合形式で戦う様を描いたストーリー。
シナリオは短め。これまた10分くらいで終了。
立ちキャラなし。
メッセージウィンドウ左側に話者の顔が表示されるが、2種類のみ。
背景は3枚くらい。
システムは当然のようにフリーソフト。

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8.俺が記憶喪失の間...一体何が?!
および 
9.俺が記憶喪失の間...一体何が?!Re
サークル名:NEKOYANAC
ゲーム種別:ノベル

前者は2011年冬コミ配布版で
後者は2012年夏コミ配布版の模様。
後者は続編というわけではなく、
それぞれ別の登場人物にスポットを当てた別の物語という位置づけ。

記憶喪失で目覚めた主人公の周りで
一風変わったヒロインたちが主人公に
過去の記憶や、それを思い出す切欠を与えていくのだが、
主人公はあまりにも現実離れしているその内容をにわかに信じがたい様子。

タイトルだけで判断すると、ラブコメディかと思ったが
意外と内容は重め。

シナリオの量は、前者が1時間強、後者は2時間程度。
後者はやや誤字が目立つ。
キャラクタCGは大きさのバランスや色合いなど、申し分なし。
背景CGは素材集を利用とのことだが、すべての場面で
適切な背景素材があるとは思えないので、一部は自作かも。

システムは例のごとくフリーソフトだが、
オートモードをはじめて使って
キー操作なしで読み進めてみたところ、
寝落ちしそうになること数回。

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10.白に至る記憶
サークル名:こだまソフト
ゲーム種別:ノベル

学園もので、ストーリーはやや暗め。
付属のガイドブック(B5用紙2枚折り)によると、
死生観と思い出が作品の主軸だそうだ。

体験版らしく、シナリオは少なめ。
誤字は僅か。
キャラクタCGは申し分なし。
背景CGは素材集を利用とのことだが、一部か全部かは不明。
背景スタッフが居るみたいだから、全部ってことはないだろう。
音楽は鳴っているのか停止しているのか分からないくらい。
そいでもってシステムは判を押したようにフリーソフト。

なぜかディスクの中にcpp(C++のソースファイル)があった。
フリーソフトのシステムだったら、必要なかっただろうに。

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<総括>
無料配布とはいっても、ピンキリだということがよくわかった。
どうしようもない作品から、有償で販売しても遜色ない作品までいろいろあるようだ。

残念なのは、システムをちゃんと自作しているサークルが皆無だったこと。
ノベルもADVもそんなに難しいシステムではないんだから、
片手間に作るか、その辺で多少心得のある人間を引っ張ってこればいいのに。

また、多くのゲームにてreadmeに
「ウィルス対策ソフトを起動していると、正常にプレイできない場合があるので
その場合はウィルス対策ソフトを停止してからプレイしてください」と書かれているが
これが正気とは思えない。
昨今では、PCがネットワークに常時接続しているのが当たり前なのに
この状態でウィルス対策ソフトを停止することが、どれだけ危険なのかわかっていないようだ。

PC側からサーバーに接続しにいかなくても、
インターネット側からの不正アクセスによって、
PCがウィルスに感染することだってあるんだぜ?

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