― プロローグ ―


潮の薫りを乗せた風は陽光をうけて甘く。
早緑の山々は空はるかまで優しい。
そんな、足音のゆるやかな土地に生きる景色たち。


懐かしく、でもどこか苦い。
二度と戻らないとも考えていた自分の故郷…。





留守電に残された「両親が死んだ」とのメッセージ。
その後、彼らの法要が終わったあとで姉が口にした言葉。
『診療所の経営を手伝って欲しい』


逡巡した。でも結論は初めから出ていた。
ここで過ごした時間と、これから過ごしていく時間と。
その両方ともが僕の背中を押していたのだから。



そして再び、この街の時計が進み始める──。




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